あなたがたは世の光である。
山の上にある町は、隠れることができない。
また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。
そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。
人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
マタイによる福音書5:14-16


教会の事務室に昨年の教会コンサートのプログラムの残部が大量に積まれています。それを見て、今年はプログラムを少なめに百部用意することにしました。ところが開演前にそれが全部なくなり、会場の椅子も足りそうもないので、補助椅子を慌てて入れても、それでもまだ立っている方があるほど、予想をはるかに越える多くのかたたちで会堂は一杯になりました。全部で180人ほどの参加者は、これまでで最多でした。

古賀智子さんのオルガンは、熱演でしたが、重々しくなくて、聴衆はリラックスして気持ちよく、楽しんで聞いていました。こんな素晴らしいオルガニストがわたしたちの教会にいるのですか!とびっくりされた教会員の方もおられたようでした。

城南教会コーラスは少人数ですが心を一つにあわせて歌いました。指揮者の牛島智英子さんが指揮をしながら声の限り歌っておられたのが印象的でした。受付、駐車場や会場の係、コンサート後のお茶の会の接待係、またコンサートを迎えるために庭の手入れをされた方など、教会員の全員が祈りつつ来会者を迎えるために力を合わせたコンサートでした。

牧師は挨拶で「山の上にある町は隠れることができない」というみ言葉に触れながら、今日のコンサートはわたしたちが丘の上の教会、隠れることのできない町として、すべての人々の前に光をかざしたいと願って開きましたと言いました。美しい礼拝堂、素晴らしいオルガンとオルガニスト、小さくてもキラリと光るようなコーラス、そして、愛と喜びに満ちた教会員の群れ。それはわたしたちの教会が隠すことなく、人々の前で輝かすべき光です。それを見て、人々が「天の父なる神をあがめる」ようになることを、神様はわたしたちに許していてくださいます。わたしたちはそれゆえ祈りたいと思います。どうぞ、丘の上の隠れることのない町、世の光として神様が建てておられる教会に多くの人々を加えてください。そしてこの町と、この国に、神様の栄光と賛美が満ちるようにしてくださいと。   福岡城南教会牧師 澤 正幸